実際に動かして確かめるスキルを使う手順
結論
「テストは通りました」は、動くことの証明になりません。Claude Codeには、実際にアプリを起動して結果を目で確かめるためのスキルが同梱されています。使えば、手元では動かないものを「完了」と報告される事態を減らせます。
3つのスキルの役割分担
この用途には3つが用意されており、役割が分かれています。
/run… アプリを起動して操作し、変更が効いているところを見せます/verify… ビルドして起動し、変更が意図どおりかを確かめます。テストや型検査に逃げずに、動かして判断します/run-skill-generator…/runと/verifyに、このプロジェクトの起動方法を覚えさせます
/runと/verifyは、設定なしでも動きます。プロジェクトの種類(コマンド行のツール・サーバー・端末画面のアプリ・ブラウザで動くもの)と、README・package.json・Makefileの内容から起動方法を推測するためです。
推測が効かないプロジェクトもある
推測が当てにならなくなるのは、標準的な起動以外の準備が要る場合です。データベースが必要、環境変数のファイルが要る、画面のある環境が前提、ビルドが多段階、といったケース。ここで役に立つのが/run-skill-generatorです。
これは、まっさらな環境からアプリを立ち上げ、うまくいった手順(導入コマンド・環境変数・起動スクリプト)を記録し、プロジェクト用のスキルとして.claude/skills/run-<名前>/に置きます。以後は/runも/verifyも、毎回探り直さずにその手順に従います。1つのプロジェクトにつき1回実行し、ビルドや起動の方法が変わったときに実行し直すという使い方です。
/verifyも自分で手順を記録できます。記録がない状態で試行錯誤して動かせた場合、うまくいった手順をリポジトリ直下(モノレポなら触ったパッケージの下)の.claude/skills/verify/SKILL.mdに書き残します。
前提条件
- Claude Code v2.1.145以降。
claude --versionまたは/statusで確認できます - 対象のアプリが、その環境でビルド・起動できること
- 準備の多いプロジェクトでは、先に
/run-skill-generatorを通しておくと安定します
手順
- コードの変更を終えたセッションで
/verifyと入力します - ビルドと起動が走り、結果の報告を待ちます
- 画面の動きを自分で見たい場合は
/runを使います - 起動に失敗する、毎回聞かれる、といった状態なら
/run-skill-generatorを1回実行します - 記録されたスキルをリポジトリにコミットすれば、チームの他の人も同じ手順で動かせます
検証の考え方
これらのスキル自体が検証の道具なので、確かめるべきは「本当に動かして判断したか」です。報告の中に、起動して観測した結果(画面の状態・出力・エラーの有無)が含まれているかを見てください。テストが通ったという報告だけで終わっている場合は、動かして確かめるよう頼み直します。
/run-skill-generatorを実行したあとは、記録されたファイルが該当の場所にできているかを確認します。
限界と注意
記録された手順は、ビルドや起動のやり方が変われば古くなります。公式ドキュメントは、変わったときに/run-skill-generatorを実行し直すよう案内しています。
また、/verifyが記録を書き換えるのは、走らせて間違いだと分かったとき(コマンドが失敗した、手順が抜けていた)に限られます。毎回書き換わるわけではないため、記録したファイルはそのままコミットして構いません。
学習上の注意
動かして確かめる習慣は、AIに任せる範囲を広げるほど効いてきます。ただし「起動できた」と「正しく動いた」は別です。起動の成功だけで満足せず、変更した箇所が期待どおりに振る舞っているかまで、自分の目で確かめてください。
出典・参考
- C: 一次発表 Extend Claude with skills
- C: 一次発表 Commands | Claude Docs