設定の不調を点検するスキルを使う手順
結論
設定したはずのものが効かないとき、原因を勘で探すと時間がいくらでも溶けます。/doctorは、そのための点検係です。導入不要で最初から使え、見つけたことを報告してから直すかを尋ねる作りなので、気軽に走らせられます。まずこれを叩く習慣があるかどうかで、原因究明の速さが変わります。
/doctor が見てくれるもの
/doctorが点検するのは、設定とインストールの状態です。公式ドキュメントが挙げているのは次のような項目。
- インストールの健全性(重複した導入・残骸・
PATHの問題) - 読み取れない設定ファイル
- 使われていないスキル・MCPサーバー・プラグインと、それらがコンテキストを食っている量
- 遅いHooks
- 更新版が出ていないか
- 同じディレクトリに重複したサブエージェント名
スキルの一覧がコンテキストをどれだけ使っているか、その内訳の上位は何かも分かります。スキルを増やしすぎて説明文が削られている疑いがあるときの確認先。
勝手に直さない作りになっている
点検と修正が地続きなのは便利ですが、勝手に書き換えられては困ります。/doctorは見つけたことを先に報告し、変更する前に確認を求める作りです。提案の中には、リポジトリに入っているCLAUDE.mdの整理も含まれます。コードを読めば分かる内容を削り、常に読み込まれている指示のうち残すべきものを、必要なときだけ読み込まれる形へ移すという提案です。
ターミナルからclaude doctorと打つ方法もあります。こちらはセッションを開かずに、読み取り専用の診断結果を表示するだけ。様子だけ見たいときに向きます。別名として/checkupも使えます。
前提条件
- Claude Codeがインストールされ、起動できること
- コマンドはメッセージの先頭で入力すること
- 会社などから配られた設定を使っている場合、点検結果に「管理側の設定が効いている」旨が出ることがあります
手順
- Claude Codeを起動します
/doctorと入力します- 報告された内容を読みます。ここではまだ何も変更されていません
- 直す提案が出たら、内容を確かめてから同意します。納得できないものは断って構いません
- セッションを開かずに結果だけ見たいときは、ターミナルで
claude doctorを実行します
検証の考え方
直したあとに、もう一度/doctorを走らせてください。同じ指摘が消えていれば、変更が効いています。消えない場合は、設定が別の場所から上書きされている可能性を疑います。
設定は管理者向け・利用者・プロジェクト・手元の4つの範囲が重なって決まり、近い範囲が広い範囲を上書きします。管理側の設定がある場合はそれが優先されます。効かない値があるときは、たいてい別の範囲の値か環境変数に負けています。/statusを使うと、いまどの設定が効いているかを確かめられます。
限界と注意
/doctorは設定とインストールの点検係であり、書いた指示の中身の良し悪しまでは判定しません。ファイルが読み込まれていることを確認しても、指示どおりに動かないことはあります。その場合は、読み込みの問題ではなく書き方の問題です。
読み込まれているかを直接見たいときは/contextが使えます。スキルの一覧なら/skills、権限の設定なら/permissionsと、見たいものごとに専用の表示があります。
学習上の注意
点検の結果は「見つけたこと」であり、正解の一覧ではありません。提案された変更は、適用する前に自分の目的と照らして判断してください。特にCLAUDE.mdの整理は、残すべき経緯や注意書きまで削らないよう、内容を読んでから決めることをおすすめします。
出典・参考
- C: 一次発表 Debug your configuration(設定の点検)
- C: 一次発表 Commands | Claude Docs
Claude Code講座 STEP 6「配られているスキルを使う」/ 全51本中 30本目
前の記事 最初から入っているスキルを確認して使う手順 次に読む Anthropic公式スキル集を導入する手順